360度動画とは?360度視野で映像を体験できる新しい映像技術とは?

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360度動画とは?

360度動画とは、周囲全体の景色を視聴者が自由に見渡せるまるで現場にいるかのような臨場感を味わえる動画のことです。

専用のカメラで撮影された映像を、専用のソフトを使用し合成。スマホやパソコンなどをして視聴することができます。また、空間音響技術を使用して、音声も360度で再生することが可能です。

360度動画は、観光やイベント、スポーツやコンサートなど、さまざまな分野で活用されており、よりリアルな体験を提供することができます。

VRとの違い

360度見渡せるというとVR(バーチャルリアリティー)をイメージする人も多いと思います。
360度動画とVRとの違いは、主に2点あります。

  1. 映像体験の違い
    360度動画は、周囲全体の映像を撮影して合成することで、パノラマ形式の映像を視聴し見渡すことができます。 一方VRは、ヘッドマウントディスプレイを装着し、視聴者がまるでその場にいるかのような没入体験をすることで、映像の向こう側にある世界を完全に遮断して、視聴者を仮想現実空間に閉じ込めることができます。
  2. 撮影方法の違い
    360度動画は、複数のカメラやレンズを使用して周囲全体を撮影することによって実現されます。 一方VRは、3D空間を自由に動き回ることができるため、動きを正確に追跡する必要があります。そのため、一般的に360度動画の撮影や編集よりも高度な技術や機器が必要となります。

360度動画は VRに比べてコストや技術的な要件が低いため、より手軽に映像を作成することができます。 一方VRは、臨場感や没入感に優れています。

360度動画のメリットは?

360度動画は以下のようなメリットがあります。

  1. 360度全方位からの映像視聴が可能
    周囲360度、全方位から撮影した映像を見渡すことができるので、より没入感のある視聴体験を得ることができます。
  2. 新しい映像体験が可能
    映像を非常にリアルに再現することができるので、観光地やコンサートなど、実際に現地にいるかのような擬似体験ができます。また自由に視点を変えられ、新たな視点を発見でき、従来とは異なる映像体験を提供することが可能です。
  3. 導入がしやすく広い範囲で情報を得られる
    360度動画は、好きな視点で視聴ができるので、より詳しく広い範囲の情報を取得することができます。
    またYouTubeなどのコンテンツにも対応しているため、たくさんの目に触れやすいのもメリットの一つです。

360度動画の撮影方法は?

360度動画の撮影方法には、以下のようなものがあります。

  • 360度カメラを使用する
    一般的には、360度カメラと呼ばれる特殊なカメラで撮影します。360度カメラは複数のレンズがそれぞれが別々の方向を撮影することができ、撮影したデータを専用のソフトウェアを使って合成することで、360度映像が完成します。
  • パノラマ機能を利用する
    一部のスマホに搭載しているカメラアプリのパノラマ機能を使って、地上の風景を撮影・合成することで360度映像を作成することができます。ただし、スマホでの作成だと調整や編集自由度が低くなることがあります。
  • 3Dスキャンを利用する
    3Dスキャナーを使用することで、建築物など立体的なものも360度撮影することが可能です。そのデータをもとに360度映像を作成することができます。

これらの方法を用いて、360度動画を撮影することができます。

360度動画の活用事例

  • 観光・旅行業界
    実際に旅行に行ったかのようなリアルな映像体験を提供することができます。観光客の集客・魅力の発信にも役立つことができます。
  • 不動産業界
    物件を360度撮影することで、遠隔地いる人でも物件内部や周囲の環境をオンライン上でリアルに見学、確認することができます。
  • 教育分野
    例えば医療や介護の分野では、手術や施術の動画を360度撮影し医学生に、映像体験を提供するなど
    実際に現地にいるかのようなリアルな映像体験ができるため、教育現場での利用が見込めます。
  • イベント業界
    音楽ライブやスポーツ大会などのイベントを360度撮影し、オンライン上で見学できるようにすることで、会場に来られない人でも臨場感を持って楽しむことができます。
  • マーケティング分野
    商品やサービスの利用シーンを360度動画で確認することで、購入前にリアルな擬似体験や商品、サービスの魅力をリアルに伝えることができます。

その他にも、ARやVR技術との組み合わせることによって、より高度な映像体験を提供することができます。これから360度動画はより多様な分野で360度動画が利用されることが期待されています。

この用語集は、AIエンジンを使用して作成され、編集スタッフによってレビュー、事実確認、編集されました。
杉谷 将太
CBO(最高ブランド責任者) / Video director

1992年生まれ。CM、テレビ番組の企画・演出・制作を経験し、撮影・編集も手がける映像作家・ビデオグラファー。モーショングラフィックスを中心に、ブランディングや、プロモーションをサポートいたします。