3次元空間でのコンピュータグラフィックスのことで、映画やゲームなどの映像制作や建築、製品デザインなど多岐にわたる分野で活用されています。
3DCGとは？
3次元コンピュータグラフィックスの略称で、コンピュータ上で立体的な画像を作り出す技術や、その作成された画像のことを指します。一般的に、3Dモデリング、テクスチャリング、ライティング、アニメーション、レンダリングという工程を経て制作されます。映画やテレビ、ゲーム制作などのメディア業界だけでなく、建築や製品デザイン、医療や教育分野でも活用されています。例えば、建築分野では、建物の模型を作成し、デザインの詳細な確認やシミュレーションを行うことができます。また、医療分野では、手術のシミュレーションなどに活用されることがあります。
3DCGの使用例と事例
映画やテレビ、ゲーム制作などのメディア業界だけでなく、建築や製品デザイン、医療や教育分野でも活用されています。以下に、代表的な活躍現場と使用例を紹介します。
映画・テレビ・ゲーム制作
映画やテレビ、ゲーム制作分野では、3DCGは欠かせない存在です。例えば、映画「アバター」では、3DCGを駆使した高度な映像表現が行われ、大きな話題となりました。また、ゲーム制作分野では、3DCGを使ったリアルなキャラクターや背景を作り出し、プレイヤーを没入感のある世界に引き込むことが求められています。
建築・製品デザイン
3DCGを使ったデザインやシミュレーションが行われています。例えば、建築分野では、建物の模型を作成し、デザインの詳細な確認やシミュレーションを行うことができます。また、製品デザイン分野では、製品の3Dモデルを作成し、デザインや機能性の確認を行うことができます。
医療・教育分野
手術のシミュレーションや解剖学的な説明を行うために、3DCGが活用されています。また、教育分野では、歴史や地理、自然科学などの分野で、3DCGを使った映像教材が制作され、よりわかりやすい授業が行われるようになっています。
Webデザイン・グラフィックデザイン
Webデザイン分野では、商品の3Dモデルを使って、より鮮明でわかりやすい商品説明を行うことができます。また、グラフィックデザイン分野では、パッケージデザインや広告制作において、3Dモデルを使った立体的なデザイン表現が求められることがあります。
アニメーション制作
アニメーション制作分野では、3DCGを使ったアニメーション作品が制作されています。例えば、映画「トイ・ストーリー」シリーズや、「シュガー・ラッシュ」などの作品では、キャラクターや背景の一部に3DCGが使われています。また、テレビアニメやオリジナルアニメ制作分野でも、3DCGが使われることがあります。
VR/AR制作
VR（仮想現実）やAR（拡張現実）制作分野でも、3DCGが活用されています。VRアプリケーション制作分野では、3DCGを使った仮想空間の構築や、仮想現実上のオブジェクトを操作することが求められます。また、AR技術を使ったスマートフォンアプリ開発分野でも、3DCGが使われることがあります。
高度な表現力と機能性から、様々な分野で活用され、ますます重要な存在となっています！
代表的な3DCG制作ソフト
3ds Max
Autodesk社が開発する3DCG制作ソフトウェアです。映画やテレビ、ゲーム制作など幅広い分野で利用されており、モデリング、アニメーション、レンダリング、シミュレーションなどの機能があります。
Maya
3ds Maxと同じくAutodesk社が開発する3DCG制作ソフトウェアです。3ds Maxと同様に、映画やテレビ、ゲーム制作など幅広い分野で利用されており、モデリング、アニメーション、レンダリング、シミュレーションなどの機能があります。
Blender
オープンソースの3DCG制作ソフトウェアで、無料で利用することができます。3ds MaxやMayaに比べて機能が少ないものの、モデリング、アニメーション、レンダリング、シミュレーションなどの基本的な機能が備わっています。
ZBrush
3Dスカルプティングに特化した3DCG制作ソフトウェアです。主にキャラクターモデリングに使用され、デジタルでの造形に特化した機能が充実しています。
Cinema 4D
Maxon社が開発する3DCG制作ソフトウェアで、モーショングラフィックス、ビジュアルエフェクト、建築や製品デザインなどの分野で利用されています。モデリング、アニメーション、レンダリングなどの機能があります。
それぞれ特徴や得意分野が異なるため、制作の目的に合わせて適切なソフトを選択することが重要！
まとめ
3DCGは、映画やテレビ、ゲーム業界だけでなく、建築や製品デザイン、医療や教育分野でも活用される重要な存在です。3DCGを制作するためには、数学や物理学、プログラミングの知識が必要ですが、オンラインサービスや書籍、講座などを通じて学ぶことができます。3DCGが進化していくことで、よりリアルな映像表現が可能となり、ますます業界や分野に貢献することが期待されております。
1992年生まれ。CM、テレビ番組の企画・演出・制作を経験し、撮影・編集も手がける映像作家・ビデオグラファー。モーショングラフィックスを中心に、ブランディングや、プロモーションをサポートいたします。