Blenderのモードとは?3D制作に欠かせない機能を簡単に解説!

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Blenderとは?

Blender(ブレンダー)とは、オープンソースの3Dコンピューターグラフィックスソフトウェアです。高品質の3Dアニメーション、モデリング、レンダリングを作成するために使用され、プロの3Dアーティストやデザイナーによって広く使用されており、映画、テレビ、ゲームなどの業界でもよく使われています。

Blenderの特徴

オープンソース
Blenderは、オープンソースの3Dコンピューターグラフィックスソフトウェアであるため、誰でも自由に利用することができます。また、Blenderのコードはオープンソースで公開されているため、ユーザーは自由に改良や拡張をすることができます。

多機能
Blenderは、3Dアニメーション、モデリング、レンダリング、ビデオ編集、VFXなどの機能を備えた多機能なソフトウェアです。これらの機能を使いこなすことで、高品質な3Dアートやアニメーションを作成することができます。

ポリゴンモデリング
Blenderは、ポリゴンモデリングに対応しており、複雑な形状の3Dモデルを作成することができます。また、Blenderはサブディビジョンサーフェスやスカルプトツールなどの高度なモデリングツールも備えています。

テクスチャリングとマテリアル作成
Blenderは、マテリアルエディタやプロシージャルテクスチャ、UVマッピングなどを備えており、美しい3Dアートを作成することができます。

アニメーション制作
Blenderは、キーフレームアニメーションやアニメーションカーブ、イージング、パーティクルシステムなどの高度なアニメーションツールを備えています。これらのツールを使いこなすことで、スムーズでリアルなアニメーションを作成することができます。

VFX制作
Blenderは、カメラトラッキングやグリーンスクリーン合成、パーティクルシミュレーションなどの高度なVFXツールを備えています。これらのツールを使いこなすことで、映画やテレビ番組の特殊効果を作成することができます。

拡張性
Blenderには、多くのアドオンがあり、拡張性が高いことが特徴です。また、Blenderにはオープンソースコミュニティがあり、コードやアドオンの開発に積極的に参加することができます。

オープンソースの3Dコンピューターグラフィックスソフトウェアとして、非常に強力で多機能なツールです。Blenderを使いこなすことで、美しい3Dアート、アニメーション、VFXを制作することができます。

Blenderは無料でダウンロードすることができるため、誰でも手軽に始めることができます!

Blenderにはいくつものモードがあり、各モードには特定の役割があります。

  1. オブジェクトモード(Object Mode)
    オブジェクト全体を操作するためのモードで、オブジェクトの移動、スケール、回転、複製、削除などの操作が可能です。
  2. 編集モード(Edit Mode)
    オブジェクトのポリゴン、エッジ、バーテックスなどを編集するためのモードで、ポリゴンの追加、削除、頂点の移動、削除、追加、エッジの追加、削除、ループカットなどが可能です。
  3. ポーズモード(Pose Mode)
    アーマチュアを操作するためのモードで、ボーンの回転、移動、アニメーションの作成ができます。
  4. スカルプトモード(Sculpt Mode)
    モデルに対してスカルプトのように形状を変形することができるモードで、主に有機的な形状のモデル作成に使用されます。
  5. テキストモード(Text Mode)
    テキストの編集を行うためのモードで、2Dグラフィックスの編集に使用されます。
  6. シェーダーエディターモード(Shader Editor Mode)
    マテリアルのノードベースの編集が行えるモードで、ノードを結合することで、マテリアルの複雑な設定が可能です。
  7. レンダープレビューモード(Render Preview Mode)
    レンダリング時のプレビューを行うためのモードで、レンダリング時に実際に出力される映像と同じイメージをプレビューすることができます。
  8. シームレスペイントモード(Seamless Paint Mode)
    テクスチャをペイントするためのモードで、主にテクスチャのタイリング処理を行う場合に使用されます。

各モードを使い分けることで、3Dモデルやアニメーションの制作が効率的に行えるようになります。

Blenderの使用例と事例

3Dモデリング、アニメーション、ビジュアルエフェクト、ゲーム制作などの分野で広く使用されています。活躍する現場や使用事例をいくつかご紹介します。

アニメーション制作
モデリング、テクスチャリング、ライティング、レンダリング、そしてアニメーション制作まで、すべてを同じソフトウェアで行うことができます。また強力なアニメーションツールが備わっており、複雑なアニメーション制作にも対応できます。

ゲーム制作
ゲーム開発に必要な機能が備わっており、3Dモデルの作成、アニメーション制作、物理シミュレーション、そしてビルドまでを同じソフトウェアで行うことができます。

CGI映画制作
アニメーション制作に必要な機能だけでなく、特殊効果の制作にも適した機能が備わっています。また、Blenderは、豊富なアドオンやスクリプトが存在しており、CGI映画制作に必要な機能を拡張することができます。

3Dプリント
3Dプリント用のツールが備わっており、3Dモデルの修正やマニュアルツールの作成に役立ちます。また、Blenderには3Dプリント用のフォーマットがサポートされており、3Dプリンターに直接出力することができます。

VR・AR制作
VR・AR制作に必要な機能が備わっており、VR・ARアプリの制作にも活用できます。また、Blenderには、VR・ARに対応したレンダリング機能があり、よりリアルな体験を提供することができます。

オープンソースソフトウェアで誰でも自由に使用できるというのも、幅広く使われる理由のひとつですね!

上記のように様々な場面で活躍するBlenderですが、今回は著者本人が一番の魅力だと感じるモデリングの手順を紹介します。今回は城をモデリングする手順です。

  1. プレーンの追加・編集
    Add」ボタンから「Mesh」→「Plane」を選択し、プレーンを追加。編集モードに変え、壁を作るためにエッジを追加します。プレーンを細分化し、各エッジを選択して「E」キーを押して、新しいエッジを引きます。エッジを追加することで、プレーンを4つの壁に分けることができます。
  2. 壁の厚みを追加
    プレーンの厚みを追加するため、プレーンを選択してオブジェクトモードに戻り、「Modifier」を選択します。左上の「Add Modifier」から「Solidify」を選択し、壁の厚みを設定します。厚みを追加することで、より立体的な城を作ることができます。
  3. 屋根の作成
    屋根を作成するため、オブジェクトモードに戻り、「Add」ボタンから「Mesh」→「Cube」を選択して、立方体を追加します。次に、立方体を選択して、「S」キーを押して、屋根の形状に調整します。最後に、立方体を選択して「R」キーを押して、屋根の傾きを設定します。
  4. 塔の作成
    塔を作成するため、オブジェクトモードに戻り、「Add」ボタンから「Mesh」→「Cylinder」を選択して、円柱を追加します。次に、円柱を選択して、「S」キーを押して、円柱の形状を調整します。塔を複数作成する場合は、円柱を複製して、塔を作成します。

モデリングが終わればテクスチャの追加・ライティングの設定・レンダリングの流れになります。以上がモデリングするための一般的な手順です。城の形状やデザインは、自由にアレンジすることができます。

多数のアドオンがあり、目的に役立つアドオンもありますので、ぜひ活用してみてください。

Blenderは今後も機能やツールの拡充が進んでいくことが期待されています。リアルタイムレンダリングの強化、ゲーム制作機能の強化、AIの活用、ユーザーインターフェースの改善などが進んでいくことで、Blenderがますます多くの分野で活用され、普及することが期待されます。

この用語集は、AIエンジンを使用して作成され、編集スタッフによってレビュー、事実確認、編集されました。
杉谷 将太
CBO(最高ブランド責任者) / Video director

1992年生まれ。CM、テレビ番組の企画・演出・制作を経験し、撮影・編集も手がける映像作家・ビデオグラファー。モーショングラフィックスを中心に、ブランディングや、プロモーションをサポートいたします。