解像度の基礎知識:解像度の種類とそれぞれの特徴

映像制作において、解像度は非常に重要な要素の一つです。解像度とは、画面の縦と横の画素数のことを指し、高い解像度ほど細かい画像表現ができますが、その分ファイルサイズも大きくなります。解像度の種類とそれぞれの特徴、そして解像度を選ぶ際のポイントについて解説します。

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解像度とは

解像度とは、画像や映像の画素(ピクセル)数によって表される、その画像や映像の詳細度・精細度の度合いを表す指標です。解像度が高いほど、画像や映像の細部までくっきりと描写されます。一般的に、解像度は縦方向の画素数×横方向の画素数で表されます。たとえば、1920×1080ピクセルの解像度は、横1920画素、縦1080画素で構成されています。解像度は、映像規格や機器の性能などによって異なり、低解像度から高解像度までさまざまな種類があります。

解像度の種類

解像度には、以下のような種類があります。

480p

  • 縦480ピクセル、横854ピクセルの画素数を持つ解像度。
  • 低画質ながら、低スペックな環境でも再生可能な点が特徴。
  • DVDやビデオテープなどに使用されることが多い。

720p

  • 縦720ピクセル、横1280ピクセルの画素数を持つ解像度。
  • 標準的な解像度として広く普及している。
  • テレビや映画などでよく使われる。

1080p

  • 縦1080ピクセル、横1920ピクセルの画素数を持つ解像度。
  • 高解像度で、映像クオリティが高い。
  • テレビや映画、ゲームなどで使われる。

4K

  • 縦2160ピクセル、横3840ピクセルの画素数を持つ解像度。
  • 超高解像度で、細かい部分までクリアに表現できる。
  • 映画やビデオ、ゲームなどで使われる。

8K

  • 縦4320ピクセル、横7680ピクセルの画素数を持つ解像度。
  • 4Kよりも高い解像度を持つ。
  • 将来的には標準的な解像度になる可能性がある。

一般的には2010年代半ばから徐々に注目を集め始めた“4K”。現在では主流の映像規格ですよね!

解像度の特徴

それぞれの解像度には、以下のような特徴があります。

480p

480pは、映像制作において低画質な解像度とされています。縦480ピクセル、横854ピクセルの画素数を持ちます。この解像度は、低スペックな環境でも再生可能なため、DVDやビデオテープなどに使用されることが多く、昔のテレビドラマや映画などで採用されていた解像度です。一方で、現代の視聴環境においてはあまり採用されていません。480pの解像度では、細かい部分が滲んでしまい、くっきりとした映像表現が難しいため、あまり高品質な映像表現を求められない場合に適しています。

720p

720pは、現代の映像制作において標準的な解像度とされています。縦720ピクセル、横1280ピクセルの画素数を持ちます。この解像度は、比較的低スペックな端末でも再生できるため、広い視聴層に向けた配信に適しています。また、解像度の縦と横がともに偶数であるため、画面の中央からのズレが少なく、安定した映像表現が可能です。720pの解像度は、比較的ファイルサイズが小さいため、配信や視聴環境においても使いやすい解像度とされています。

1080p

1080pは、高解像度で、縦1080ピクセル、横1920ピクセルの画素数を持ちます。この解像度は、映画やテレビ番組などの高品質なコンテンツに適しており、特に映画の制作においては、1080pが標準的な解像度とされています。1080pの解像度は、720pと比較して、さらに高画質な映像表現が可能ですが、その分ファイルサイズが大きくなり、高スペックな端末や帯域幅が必要な環境での配信が必要になります。

4K

4Kは、超高解像度で、縦2160ピクセル、横3840ピクセルの画素数を持ちます。この解像度は、細かい部分までクリアに表現できるため、映画やビデオ、ゲームなどの高品質なコンテンツに向いています。しかし、高い解像度による高い画質を実現するためには、高スペックな端末や大容量のストレージ、高速な帯域幅が必要になるため、配信や視聴には環境整備が必要です。

8K

8Kは、4Kよりも高い解像度を持ち、縦4320ピクセル、横7680ピクセルの画素数を持ちます。よりクリアで美しい映像表現ができますが、現在の環境では、高スペックな端末や大容量のストレージ、高速な帯域幅が必要であり、まだ一部の映像制作にしか利用されていません。

現時点で、8Kはまだ一般的な映像規格とは言えませんが、2023年に開催される予定のパリオリンピックでは、8Kでの放送も予定されています!

解像度の比較

解像度は、縦と横の画素数で表されます。解像度が高いほど、細かい部分までクリアに表現できます。以下に、各解像度の画素数を比較した表を示します。

解像度画素数(縦×横)総画素数
480p480×854409,920
720p720×1,280921,600
1080p1,080×1,9202,073,600
4K2,160×3,8408,294,400
8K4,320×7,68033,177,600

解像度の選び方

解像度を選ぶ際には、以下の要素を考慮する必要があります。

  • 視聴環境:テレビやモニターのサイズ、視聴距離、環境の明るさなど。
  • 映像クオリティの要求度:用途や視聴者の期待に応じた映像クオリティが必要な場合、より高い解像度を選択する必要があります。
  • 帯域幅やストレージ容量などの制約:高解像度は高いクオリティを実現できる一方で、大容量のストレージや高速な帯域幅が必要になるため、その制約も考慮する必要があります。

まとめ

解像度は、映像表現において非常に重要な要素の一つであり、用途や環境に合わせて選択する必要があります。480pは低スペックな環境でも再生可能な低画質な解像度で、720pは標準的な解像度とされており、1080pは高品質なコンテンツに適しています。4Kや8Kは、より高いクオリティを求める場合に適していますが、高い帯域幅やストレージ容量が必要になります。解像度を選択する際には、視聴環境や映像クオリティの要求度、制約などを考慮し、最適な解像度を選択する必要があります。

この用語集は、AIエンジンを使用して作成され、編集スタッフによってレビュー、事実確認、編集されました。
杉谷 将太
CBO(最高ブランド責任者) / Video director

1992年生まれ。CM、テレビ番組の企画・演出・制作を経験し、撮影・編集も手がける映像作家・ビデオグラファー。モーショングラフィックスを中心に、ブランディングや、プロモーションをサポートいたします。