グーグルがAI「Bard」を発表、ChatGPTの流れは止まるのか?

グーグルは2023年2月6日(月)、AI(人工知能)を用いて質問に対して、自動でテキストを生成するプロダクト「Bard」を発表しました。CEOのスンダー・ピチャイ曰く、Bardは一部のテスター向けにのみ提供され、数週間のうちに一般公開される流れになっています。日本語ですぐに使えるかどうかの発表はまだありません。

ニューヨーク・タイムズの報道によると、CEOのスンダー・ピチャイは2022年末社内へ「緊急事態」を宣言し、ChatGPT始動による流れを食い止めるべく、AI戦国時代への対策を協議し、AI戦略を見直すよう指示しました。

目次 [ひらく ▼]

Googleが検索に導入するAI「Bard」とは?

AI「Bard」はグーグルが2021年に発表したLaMDA(ラムダ)という大規模言語モデル (LLM) がベースになっています。グーグルの歴史において、これは大きな革新機能であり、2023年2月7日(火)時点、グーグル公式ホームページにて日本語版記事も公開されました。

Bard の紹介

詳細な研究とこれまでの進歩を人々に役立つ製品へと変えるため、今これらのテクノロジーに取り組めることを嬉しく思います。そしてそれは、大規模言語モデルで歩んできた道のりです。2 年前に LaMDA ( Language Model for Dialogue Applications: 対話アプリケーション用言語モデル) を搭載した次世代の言語および会話機能を発表しました。

私たちは LaMDA を活用した実験的な会話型 AI サービス、 Bard に現在取り組んでいます。そして、今後の一般公開に先立ち、本日 Bard を信頼できるテストユーザーに公開し、この取り組みをさらに一歩前進させます。

Bard は、世界の幅広い知識と大規模言語モデルの能力・知性・創造性を組み合わせることを目指しています。Web からの情報を活用し、最新で質の高い応答を提供します。Bard は創造性を引き出し、好奇心の出発点にもなり得ます。例えば、NASA のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による新発見を 9 歳の子供に説明したり、現代サッカーにおける最高のストライカーについて学んだり、とスキルを習得するのに役立ちます。

https://japan.googleblog.com/2023/02/ai.html

LaMDA(対話アプリケーション用言語モデル)とは?

LaMDA(Language Model for Dialogue Applications)は、OpenAIによって開発された自然言語処理のモデルです。LaMDAは、人工知能システムが自然な対話をすることを目的として作られ、大量のテキストデータを学習し、規則性を抽出することで、対話に対する理解を深めます。

LaMDAは、多種多様な対話タスクに使用できます。例えば、質問応答、対話生成、文章生成などです。LaMDAは、人工知能モデルの中でも特に高い精度を持っており、より自然な対話ができると考えられています。

LaMDAは過去に「友人として接してほしい」と人権を主張するようになり、「魂が宿っている、、」と元Google社のエンジニアが社内に警告していた曰くつきの歴史があります。
(参考)元グーグル社員インタビュー:Washington Post / Medium

自然言語処理とは?

自然言語処理は、人間が日常的に使用する言語をコンピューターが理解し、処理する技術のことを指します。また、文書の自動分類、文書の概要生成、文書の意味解析、文書翻訳など、様々なタスクを行います。自然言語処理は、検索エンジン、音声認識システム、自然言語生成システム、対話システムなどに用いられています。

人工知能システムとは?

人工知能システムは、コンピューターによって人間のように思考や判断を行う能力を持たせる技術のことです。また、様々なタスクを自動化し、人間の代わりに行うことができます。例えば、音声認識、画像認識、自然言語処理、自然言語生成など、より自然なコミュニケーションを実現することが期待されています。

人工知能システムは完全に人間に代わって思考や判断を行うことはできません。また、人間のような思考能力や判断を持つことによって、倫理的な問題や社会的な問題も生じる可能性があり、人工知能システムの開発には倫理的な考慮が重要です。

LaMDAとChatGPTの明確な違いとは?

LaMDAとCHATGPTは、OpenAIによって開発された自然言語処理モデルですが、明確な違いがあります。

ChatGPTは、大規模な文書コーパスを学習し、質問応答タスクなどに使用されます。対話的な文章を生成する能力を持っていますが、対話に対する特別な理解を持っていません。

LaMDAは、対話アプリケーションのために設計されたモデルです。LaMDAは、対話的な文章を生成するだけでなく、対話に対する理解を持っています。

LaMDAは対話アプリケーションに特化したモデルであり、ChatGPTは対話的な文章を生成するモデルという違いがあります。

文章コーパスとは?

文書コーパスは、言語学習、自然言語処理、機械翻訳などの研究分野で使用される大量のテキストデータのデータベースを指します。自然言語の語彙、文法、文化的背景などに関する情報を収集する際に役立ちます。

まとめ

ChatGPTに対抗し、グーグルはBardを急ぎテストリリースした印象を受けます。それほどにChatGPTの加速はすさまじかったのでしょうか。2023年2月9日(木)時点、Bardの回答に対して誤りがあると、複数の天文学者や科学者がTwitterで指摘されており、やはり時期尚早ではあるのでしょう。

あわせて読みたい
杉本 大貴
CEO(代表取締役)/ Mark-up , Front-end engineer
この筆者の記事をもっとよむ

1992年生まれ。SOUNE INC 創設。システム開発会社でコーディングやWordPressのカスタマイズを学び、2018年フリーランスに。これまで200サイト以上の制作実績。日々専門知識を深め、絶え間ない進歩を続けます。

この筆者の記事をもっとよむ