2023年、欧米ウェブメディアでは、AIコンテンツを使用したSEO記事を執筆することを発表しました。
その欧米大手ウェブメディアとは、CNET Networks, Inc.(読み方:シーネット ネットワークス)アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くITに特化したメディア企業です。
AI を使用したSEO 記事が公開されたのは 11月11日頃。現状、AI によって執筆されたSEO記事は 72 件しか公開されておらず、小規模な実験が行われています。
AI執筆したSEO記事ってどんなの?
Written by CNET Money
https://www.cnet.com/profiles/cnet%20money/
This article was created using an AI engine and reviewed, fact-checked and edited by our editorial staff.
AI生成された記事の執筆者プロフィールには「この記事は、AIエンジンを使用して作成され、編集スタッフによってレビュー、事実確認、編集されました。」と記載があります。
すべての執筆がAIではなく、監修者によって最終のレビュー、事実確認、編集が行われています。
AI執筆したSEO記事の特徴は?
AIチャットボットに質問するという性質上、質問形式となることが特徴です。
AI執筆したSEO記事の検索トラフィックは?
AIコンテンツを使用したSEO記事は、Google検索エンジンに高い結果を残しました。いくつかの記事は高い検索トラフィックを記録しており、現状AI対策がされているとは考えられません。Googleは、AIコンテンツを使用したSEO記事へどのような見解を示すのか、それともまったく気にしないのか。
事実確認が行われ、監修者により編集されていれば、AIコンテンツを使用したSEO記事も問題はないと考える方も多いようです。
AI執筆したSEO記事のリスクは?
欧米大手WEBメディアでもAIコンテンツを使用したSEO記事は70記事程度。もしGoogleにAIコンテンツを使用したSEO 記事への対策が講じられた場合、サイト全体に計り知れない悪影響を与えかねません。欧米大手WEBメディアでも70記事程度とし、小規模な実験を行っているのでしょう。
ChatGPTなどのAIチャットボットが全世界に無料公開され、数か月のできごと。AIコンテンツを使用したSEO記事について、リスクがないとは言えません。大手メディアほどリスクは大きく、小さなメディアほどリスクは小さいでしょう。
AI執筆したSEO記事は悪影響?
記事の質によって異なります。もし人によって書かれたように読みやすく、有益な情報を提供している場合、現状のSEOに問題はありません。しかし、記事が自動生成されたために内容が薄く、重複していたり、不適切な単語を含んでいる場合、Googleはその記事を低評価とする可能性があります。
AI執筆したSEO記事事例
AIコンテンツを使用した記事執筆については、今に始まったことではありません。何年もの間、海外の金融サイトでは、非常に論理的に構造化された記事執筆にAIライティングが使用されています。また、ニュースの収集・作成・配信にもAIライティングが活用されています。
AP社は2014年から、ロイター社では2018年頃から、機械学習を使用した記事の自動化が行われています。
参考:Artificial Intelligence | AP
まとめ
AIによるあらゆる流れはこれからも加速し、避けられません。ライティングにおいて、初学者レベルは淘汰され、監修者のポジションがより重要となっていくでしょう。
余談なんですけど
人にしかできないライティング、それは一次情報を含んだものです。つまり筆者本人が直接体験から得た情報、考察、調査や実験結果など。AIがさらに進化すれば、人はより体験を求め、ときには自我を離れ、踊ることも大切となる気がします。
たしかにね。コロナ以前は人がその場で体験できるエンターテインメントやコンテンツが流行っていましたよね。
あ、松下さん!お疲れ様です!