2010年代以降、Amazonや楽天市場など大手ECの存在感が年々増しつつあります。今や実店舗ではなく、ECで買い物をする機会の方が増えている人も多いのではないでしょうか。
その中で「新たにECを開設して売上を伸ばしたい」「ECを始めたいけど、どのプラットフォームを選べばいいのかわからない」と考えている人向けに、この記事ではECのおすすめプラットフォームを解説していきます。具体的なおすすめサービスも紹介していますので、ぜひ今後の取り組みの参考にしてみてください。
ECプラットフォームとは
ECプラットフォームとは、ECサイトを構築するためのシステム全般を指す言葉です。
システム(プラットフォーム)には数多くの種類があり、それぞれに異なった機能を持っているため、どのようにサービスを選定するかが非常に重要といえるでしょう。自社の目的や予算、販売イメージなどに照らし合わせてシステムを選ぶと、スムーズに導入が進んでいきます。
ECプラットフォームの種類
ECプラットフォームは、ECモールやショッピングカートASPを始めとしていくつかの種類に分けられます。それぞれの特性をつかんで、自社の目的に対して最適なプラットフォームを選びましょう。
ここからは、代表的なECプラットフォームを解説します。
ECモール
ECモールは、複数のショップが一つのプラットフォームに集まったシステムです。具体的なイメージとして、Amazonや楽天市場を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。
Amazonのように商品のみを出品する「マーケットプレイス型」と楽天市場のようにプラットフォーム上に出店を行う「モール型」の2つにECモールは分けられます。ECモールでの販売を検討する際は、目的や用途に応じてどちらか一方を選びましょう。
大手による運営が多いため、セキュリティ性が担保されている点も魅力の一つです。
ショッピングカートASP
ショッピングカートASPは、ECを運営する上で必須となる「ショッピングカート機能」を有したシステムです。BASEやSTORESが代表的なショッピングカートASPとして挙げられます。
ベンダーによって用意されたクラウド上でECサイトを構築するため、自らサーバーを用意する必要は一切ありません。そのため、手軽にECを立ち上げたい人におすすめのプラットフォームです。
無料のASPと有料のASPの2種類があるため、予算や機能性に合わせてどちらかを選びましょう。無料ASPでも商品が売れると手数料が発生するケースがあるため、この点には注意が必要です。
オープンソース
オープンソースは、インターネット上で一般公開されているコードを用いてECを構築する手法です。すでに完成しているコードを使うことで比較的簡単にECプラットフォームを立ち上げられるため、ゼロからの構築に比べれば難易度は低めといっていいでしょう。
しかし、機能の拡張やトラブル対応を考えると、ある程度の専門知識を持つ担当者を置く必要は当然出てきます。もし自社で管理や構築のノウハウを持っている人材があれば、オープンソースでの構築を検討してもいいでしょう。
ECパッケージ
ECパッケージは、ECに必要な「カート」や「商品管理」といった機能がまとめてパッケージ化されているサービスです。必須機能は一通り揃っているため、比較的スムーズに運用まで進んでいくでしょう。
サービスによっては、メルマガ機能やブログ機能も備わっているため、情報発信の手間も軽減されます。機能が充実している分コストが多くかかる、運用にあたっては専門知識が必要といった点には留意しておきましょう。
クラウドEC
クラウドECは、ECの構築・運営をすべてクラウド上で実行するプラットフォームです。「クラウドでの運用」との観点ではショッピングカートASPと類似しますが、カスタマイズ性の高さやデザインの自由度などがさらに高いプラットフォームである点が大きな違いといえるでしょう。
自社インフラが必要ないため管理が比較的楽なだけでなく、ベンダーが随時アップデートを行ってくれるため、常に最新のシステムを利用可能です。その分、費用が高額になりがちな点はあらかじめ押さえておきましょう。
フルスクラッチ
フルスクラッチは、正確に表現するならば、ECモールやショッピングカートASPといった「プラットフォーム」とは性質が異なります。その最も大きな違いは、ゼロからECを構築する点です。
既存のシステムやサービスを使わずに構築するため、コストと時間が多くかかる点が特徴です。すべて自社でシステムを賄うため、機能やデザインの自由度は圧倒的に高いといっていいでしょう。しかし、便利で安価なプラットフォームが多数リリースされている現代では、フルスクラッチを選択する企業は少ないのが実情です。
人気ECプラットフォーム6選
ECモールやショッピングカートASPを始めとして、現在はECを始めようとする人向けに数多くのサービスがリリースされています。そのため、どのプラットフォームを使えばいいのか迷う人も多いかもしれません。
そこでここからは、よく出店者に利用されている人気ECプラットフォームを6つ紹介します。
Amazon
「EC」と聞くと、真っ先にAmazonを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。Amazonは世界最大のECモールとして知られており、多くのユーザーによって利用されています。
インターネットでの出店に慣れていない人でも、比較的簡単に出品ができる点が魅力の一つ。有料オプションを使えば、商品の保管や発送、返品対応などもまとめて請け負ってくれるため、非常に使いやすいECモールです。
楽天市場
世界最大のECモールがAmazonなら、国内最大のECモールはなんといっても楽天市場です。こちらはモール型のプラットフォームとなっているため、出品に際しては事前に「店舗」を出店する必要があります。
国内でも名だたるサービスということもあり、利用ユーザーは数知れません。「楽天経済圏」とも呼ばれるように他のサービスとも広く連携可能であり、サポートも手厚い点もおすすめポイント。国内企業のプラットフォームを使いたい人におすすめです。
BASE
印象的なBGMと著名人を起用したCMによって、近年急速に認知が進んでいるショッピングカートASPがBASEです。
BASEは「BASEかんたん決済」と呼ばれる導入をスムーズに進められる独自決済機能を有しているだけでなく、デザインや解析ツールなどECを運営するために必要な機能が数多く取り揃えられています。
基本料が無料である点も嬉しいポイントの一つ。EC初心者にも優しいシステムを備えている点が魅力です。
Shopify
Shopifyは、Amazonと同じく海外でも高い人気を誇っているショッピングカートASPです。2017年に日本法人が立ち上がり、「テーマ」と呼ばれるテンプレートの提供を始めとして国内ユーザーにも手厚いサービスを提供しています。
世界各国で展開をしていることもあり、国内ユーザーのみならず海外ユーザーに対してもアプローチしたいシーンに特におすすめです。各国の決済方法に対応しているため、スムーズに取引が進んでいくでしょう。
STORES
STORESは、EC初心者でも手軽に店舗をオープンできるプラットフォームです。必要事項を入力し、テンプレートに従って準備を進めていけば、誰でも迷うことなくECを始められます。
初期費用がかからないフリープランと、月額料金がかかるスタンダードプランの2種類から内容を選べるため、導入コストを抑えたい人はフリープランから始めてもいいでしょう。この場合は決済手数料が5%発生し、スタンダードプランの3.6%と比べて少々割高になる点には注意が必要です。
Yahoo!ショッピング
楽天市場と同じく、国内で高い認知を誇っているのがモール型プラットフォーム「Yahoo!ショッピング」です。ソフトバンクやLINEを始めとして多くの企業と連携しているため、集客方法も豊富に用意されています。
各種手数料は発生するものの、初期費用や毎月の固定費ゼロでECがオープンできる点も魅力の一つ。ホームページの「月額費用シミュレーション」を使えば、手軽にイニシャルコストやランニングコストの計算が可能です。
和歌山でEC構築ならSOUNEまで
数多くのサービスが展開されていることもあり、今ではEC開設へのハードルは大きく下がっています。その分、多くの企業や個人事業主が参入を始めているため、開設を考えている人は早め早めの対応がおすすめです。
SOUNEは、和歌山でEC開設に取り組みたい人を積極的に支援しています。地元密着型の営業を続けながら、潜在顧客に対してもアプローチを始めたいと考えている人はぜひお問い合わせください。EC構築からコンサルティングにいたるまで、ワンストップでお手伝いをいたします。
参考URL
https://savari.jp/columns/netshop/category/20201225/
https://www.makeshop.jp/main/know-how/opening/ec-platform.html
https://www.cloudec.jp/ecnews/ec-platform/
https://www.sbpayment.jp/support/ec/ecplatform/
https://stores.jp/
https://www.shopify.com/jp
https://thebase.in/
https://business-ec.yahoo.co.jp/
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