CC0(シー・シー・ゼロ)とは?特徴をご紹介

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CC0とは?

CC0とは、クリエイティブ・コモンズという非営利団体が制定したライセンスのひとつで、著作権者が自らの著作物に対して「パブリック・ドメイン宣言」を行うことで、他人に対して自由に利用・翻案・再配布を認めることを意味します。

具体的には、CC0でライセンスされた著作物を利用した場合、著作権者に対して報告・クレジットを付与する必要がなく、商用利用も自由に行えます。法的な制約を最小限に抑え、自由な利用を促進することを目的としています。

CC0の特徴とは?

CC0の特徴は以下の通りです。

  1. パブリック・ドメイン宣言により、著作物を完全に自由に利用できる
    著作権者が自らの著作物をパブリック・ドメインに放棄することで、著作権法上の保護を一切受けない状態にすることができます。これにより、誰でも完全に自由に利用できる状態になります。
  2. 商用利用も自由に行える
    CC0のライセンスには、商用利用の制限はありません。つまり、CC0でライセンスされた著作物を商用利用することができます。
  3. 著作者のクレジット表記は必須ではない
    著作者のクレジット表記が必須ではありません。ただし、著作権法上の著作者人格権には配慮すべきであるとされており、著作者名や著作物のタイトルなどが明記されることが望ましいとされています。
  4. 再配布も自由に行える
    CC0でライセンスされた著作物は、自由に再配布することができます。ただし、CC0自体をライセンスとして再配布することはできません。
  5. 法的制約を最小限に抑えたライセンス
    CC0は、法的制約を最小限に抑えたライセンスであり、非常にシンプルな構成になっています。これにより、誰でも簡単に理解し、利用することができます。

CC0の具体的な利用例は?

CC0の具体的な利用例は以下のようなものがあります。

  1. データセットやテキストなどのオープンデータの公開
    CC0は、オープンデータの公開に適しているライセンスです。例えば、政府が公開する統計データや地理情報システム(GIS)データ、研究データ、オープンアクセスジャーナルの記事などに利用されています。
  2. クリエイティブな制作物の作成
    ライセンスされた画像や音楽、映像素材などを利用して、クリエイティブな制作物を作成することができます。例えば、プレゼンテーション資料やポスター、Webサイトやアプリケーションの素材として利用されています。
  3. 教育用資料の作成
    ライセンスされた資料を利用して、教育用資料を作成することができます。例えば、教科書や教材、教育映像などが挙げられます。
  4. フリーソフトウェアやオープンソースソフトウェアの開発
    ライセンスされたコードを利用して、フリーソフトウェアやオープンソースソフトウェアを開発することができます。例えば、GitHubで公開されているソフトウェアライブラリなどに利用されています。
  5. アート作品の制作
    ライセンスされた画像素材などを利用して、アート作品を制作することができます。例えば、プリントアートやアートブック、ポスターなどが挙げられます。

これらの例からもわかるように、CC0は様々な分野で利用されます。

CC0の生まれた背景は?

CC0の生まれた背景には、オープンデータの普及に関する課題が大きく関係しています。

2000年代初頭には、政府や研究機関などが保有するデータや知見をオープンデータとして公開する動きが出てきました。しかし、既存の著作権法やライセンスがオープンデータの公開に対応していないため、オープンデータの公開が困難なケースがありました。そこで、オープンデータの公開を促進するために、著作権を放棄することで完全な自由利用ができるCC0が誕生したと言われています。

また、オープンソースソフトウェアのライセンスであるGPLやMITライセンスなども、オープンデータの公開に対応していない場合がありました。これらのライセンスは、ソフトウェアのライセンスとして設計されていたため、オープンデータの公開においては余分な制限があったり、解釈が曖昧になる問題があったため、CC0のような専用のライセンスが求められるようになりました。

こうした背景から、オープンデータの公開に最適なライセンスとして、CC0が生まれたとされています。

CC0の問題点は?

CC0は、その性質上、利用者に完全な自由を与えるライセンスであり、そのために問題が生じることがあります。具体的には、以下のような問題が指摘されています。

  1. 著作者の権利を放棄することの意味やリスクが理解されていない場合がある
    CC0では、著作者が自分の作品に対して著作権を放棄することになります。しかし、著作者自身が著作権について十分に理解していない場合、意図しないリスクが生じる可能性があります。例えば、別の人が同じ作品について著作権を主張し、CC0で公開された作品について訴訟される可能性があります。
  2. CC0で公開された作品を利用した場合、その後成した新たな著作物の著作権に関する問題が発生することがある
    CC0で公開された作品を利用して新たな著作物を作成した場合、その新たな著作物については著作権が発生します。そのため、新たな著作物のライセンスについて再度考える必要があるため、利用者にとって手間が増えることがあります。
  3. パブリックドメインとの違いを理解する必要がある
    CC0では、著作者が自分の作品の著作権を完全に放棄することになります。しかし、パブリックドメインの場合には、著作者が死亡してから一定期間が経過した後に、作品が自由に利用されることになります。つまり、著作者は生前に作品をパブリックドメインにすることはできません。CC0とパブリックドメインの違いを理解していない場合、誤った利用方法をしてしまうことがあるかもしれません。

以上のように、利用方法に注意が必要な点があることが指摘されています。

ライセンスにはさまざまな種類があります。
種類によって許諾されている事項が異なりますので、理解が必要です。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

CC0は、作者の著作権を含む極力多くの権利を手放し、パブリックドメインへの供与を宣言する法的ツールである

CC0の供与の宣言における作者が手放す対象の権利は各国の著作権法に依存し、その法律内で作者が権利を持ち、作者が権利を手放しうる出来る限り多くの事項を対象とし、著作権の失効したパブリックドメインと同等条件の作品とする。法的に権利を手放すことを宣言が出来ない場合は、パブリックドメインへの供与と同意義のライセンスとして振る舞い、パブリックドメインと同等条件の作品とする

この用語集は、AIエンジンを使用して作成され、編集スタッフによってレビュー、事実確認、編集されました。
松下 将大
Front-end , Back-end engineer

1990年生まれ。複数のシステム開発会社にてPHP、VB.NET、C#を経験。2022年からフリーランスに。応用情報技術者試験合格。10年以上の業界経験を活かし、「PHPのエラーが直せなくなった…」「WordPressのカスタマイズをしたい…」「よくわからないけど動かない…」などのお悩み解決をお手伝いいたします。メンターご相談はこちらから

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