シャドーITとは、企業の社員が社内規定に反して、外部のITサービスを利用することを指します。クラウドサービスやメッセンジャーアプリなど、様々なツールがありますが、その多くは企業にとってセキュリティ上のリスクを伴います。本記事では、シャドーITのリスクやその対策について解説します。
シャドーITのリスクとは
シャドーITを利用することで、企業が抱えるリスクは大きく2つあります。1つはセキュリティ上のリスク、もう1つはコンプライアンス上のリスクです。
まず、セキュリティ上のリスクについてです。社員がシャドーITを利用することで、企業の情報が外部に漏れる可能性があります。また、シャドーITの提供元がセキュリティ対策を怠っている場合、悪意のある第三者による攻撃の対象になることもあります。
次に、コンプライアンス上のリスクについてです。多くの企業は、業務に必要な情報を一元管理することが求められています。しかし、シャドーITを利用することで、それが困難になります。また、個人情報や機密情報を扱う場合は、法的な要件を遵守する必要があります。シャドーITを利用することで、その要件を満たすことができなくなる可能性があります。
シャドーIT対策のポイント
シャドーITのリスクを軽減するためには、以下のポイントが重要です。
1.社員の教育
社員に対して、シャドーITのリスクやその対策について教育することが大切です。社員がシャドーITのリスクを認識し、正しい利用方法を理解することで、リスクを軽減することができます。
2.IT部門との協力
シャドーITを利用することが問題になった場合、IT部門が対応する必要があります。そのため、IT部門との協力関係を構築しておくことが大切です。社員がシャドーITを利用する場合には、IT部門に報告するように促すことも重要です。
3.社内に適切なITサービスを提供する
社員がシャドーITを利用する主な理由は、社内のITサービスが不十分であることが挙げられます。そのため、企業は社員が必要とする機能を提供するITサービスを提供することが大切です。また、社内のITサービスが使いやすく、機能が充実していることも重要です。
4.シャドーITの利用状況を把握する
企業は、社員がどのようなシャドーITを利用しているかを把握することが大切です。そのためには、IT部門がログを収集し、シャドーITの利用状況をモニタリングする必要があります。利用状況を把握することで、問題を早期に発見し、対処することができます。
まとめ
シャドーITは、企業にとって大きなリスクを伴います。しかし、社員の教育やIT部門との協力、適切なITサービスの提供、シャドーITの利用状況の把握などの対策を行うことで、リスクを軽減することができます。
企業は、シャドーITに対して十分な対策を講じることで、安全で安心な業務環境を提供することが求められます。
1992年生まれ。SOUNE INC 創設。システム開発会社でコーディングやWordPressのカスタマイズを学び、2018年フリーランスに。これまで200サイト以上の制作実績。日々専門知識を深め、絶え間ない進歩を続けます。